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クローゼットを開けたら、シャツ、スーツ、長いコート。
これ全部、ハンガーを外して畳むの? 引越しって、まだ食器も本も残っているんだけど……。
そんな荷造りの場面では、まずハンガーボックスを使えるか調べてみてください。ハンガーに掛けたまま衣類を運ぶための箱やケースです。
ただし「便利そう、買おう!」の前に一つ。
頼んだ引越し会社が、当日に用意してくれることもあります。
借りられるケースと、自分で買う段ボール製の箱は、同じものではありません。いつ手元へ来るのか、何着入るのか、返すのか持ち続けるのか。ここを混ぜると、せっかく準備したのに二重になってしまいます。
この記事では、掛けた衣類の運び方に絞って、買う前から新居で掛け直すまでを考えます。全部の服を一度に床へ出さなくていいです。まず、畳まずに運びたい服のまとまりを一つ決めるところから始めましょう。
当日借りられるなら、買う前に数と到着時刻を聞こう
荷造りが進んでいないと、大きな箱が一つ手元へ来るだけで安心したくなりますよね。
でも、ハンガーの服を何とかしたいなら、最初の連絡先は引越し会社です。
アート引越センターは、コートやスーツ、ワンピースなどをハンガーのまま入れるハンガーケースを紹介し、引越し当日にスタッフが用意して梱包すると案内しています。
サカイ引越センターも、ハンガーケースは当日のトラック到着時に持参すると説明しています。自分の契約で使えるかは担当支社へ確認してください。ここで紹介した二社の案内を、どの引越しサービスにも共通の条件として扱わないようにします。
聞きたいことは、まず「何箱用意してもらえるか」「当日まで服は掛けたままでよいか」「ケースに入れる作業は誰がするか」です。衣類が多ければ、クローゼットの写真や、シャツと厚手のコートのおおよその数も伝えると、相談の材料になります。
「洋服がいっぱいあります」だけだと、薄いシャツが多いのか、冬のコートが多いのかが伝わりにくいんです。完璧な一覧を作る必要はありません。まず、厚みのある服がどのくらいあるかを見てください。
当日借りると決まった場合、前日までに自分の段ボールへ詰め終える作業とは、準備のゴールが変わります。クローゼットから取り出しやすくしておく、掛けて運ぶ服をまとめておく。担当者の案内に沿って、当日の作業へつなげます。
反対に、自分の車で運ぶ、引越し会社のケースを使わない、早めに掛けた衣類をまとめたい、といった事情なら、購入品も候補になります。ただし、自分で購入した大きな箱を運んでもらう場合は、その寸法も会社へ知らせておきましょう。
候補として、アースダンボールの「エコハンガーボックス(ヤマト運輸対応サイズ)」、商品番号0863を取り上げます。段ボールの箱の中に紙管を取り付け、衣類のハンガーを掛ける商品です。
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購入するなら、届く時期と組み立てる場所も先に考えてください。注文した日と、家で使い始められる日は同じとは限りません。商品が届く前に服を全部外して、床へ積んで待つ段取りにはしないほうがよさそうです。
箱を一つ増やすこと自体が目的ではないんですよね。
掛けた服をどう運ぶかが決まれば、買わずに済む場合もありますし、買う理由がはっきりする場合もあります。そこまで決めてから選びましょう。
箱の高さ95cmなら、丈95cmの服が掛かる?内寸だけで決めない
購入品を選ぶときに気になるのは、大きさです。
「高さがある箱だから、長いコートも入るよね?」と思ったら、もう少しだけ測ってみてください。
0863のメーカー表示は、内寸が490×490×950mm、外寸が500×500×970mmです。センチメートルなら、内側は49×49×95cm、外側は50×50×97cmになります。
内寸は中に入るものを考えるため、外寸は置き場所や運ぶ経路を考えるための数字です。箱の置き場所を内寸だけで見ていると、外側の大きさを見落とします。まず両方を書き分けましょう。
さらにメーカーの楽天販売ページには、紙管を箱の内寸より長く設計しており、組み立て時は天面のふたより左右に約1cmずつ膨らむという案内があります。置き場所を寸法ぴったりに塞がず、実際に組み立てた形で確かめてください。紙管が長いからと自己判断で短く切る作業もしないようにしましょう。
そして内側の高さ95cmは、そのまま「ハンガーから下の服の丈を95cmまで使える」という意味ではありません。衣類は箱の上端から直接下がるのでなく、内部の紙管にハンガーを掛けます。紙管の位置、ハンガーの形、底との余裕も関わります。
服のサイズ表に載る着丈だけでも、まだ足りないところがあります。実際に使うハンガーへ掛けた状態で、掛ける位置から裾までどのくらい下がるかを見てください。同じ服でも、測りたいのは箱の中へ吊るした姿です。
一番長い一着を基準にすると考えやすいです。
シャツは入ったけれど、ロングコートだけ裾が底へ押し付けられる。そんな違いを、全部掛け終える前に見つけられます。
手元へ届く前に吊り下げ可能な高さが分からなければ、販売店へ質問しましょう。「服の着丈は○cm」だけでなく、「ハンガーに掛けた状態で、掛ける位置から裾まで○cm」と伝える方法があります。測った場所も伝えると、聞きたいことが具体的です。
幅も同じです。服の肩幅だけでなく、使うハンガーの幅、厚い衣類の膨らみ、箱の側面との余裕を考えます。「中は49cmあるから大丈夫」と数だけで終わらせず、何を掛けるかと組み合わせてください。
広いクローゼットでは気にならなかった服の厚みが、小さな箱の中では気になることもあります。厚手の一着を端へ押し込み、ふたを無理に閉めるより、別の箱へ分ける相談をしておいたほうが進めやすいです。
箱を家で組み立てるなら、床に外寸50×50cmほどの場所を考えるだけでなく、前に立って服を出し入れする場所も残します。箱の輪郭は置けても、正面へ回れないと作業が止まってしまいます。
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この箱が、どんな服にも合うという案内ではありません。寸法が合わない一着は、引越し会社へ別の運び方を相談してください。長い服だけを分ける判断ができれば、残りのシャツまで全部やり直さずに済みます。
何着入るかは、シャツとコートを同じ一着で数えない
「十着くらい入るなら、一箱でいいかな」
ここ、買う数を決めるときに迷うところです。
ただ、一着の厚みは同じではありません。薄手のシャツ十着と、厚いコート十着を、一つの箱へ同じように入れられるとは限りません。枚数の目安を見るときは、どんな衣類を掛ける話なのかまで読みましょう。
サカイ引越センターの案内では、同社のハンガーケースに入る目安はスーツ約七着、ワイシャツ約十五着で、厚みや長さによって前後するとしています。これは同社のケースについての説明で、購入する0863の容量へそのまま移せる数字ではありません。
メーカーやケースが違うのに、「ほかの会社で十五着だったから、これも十五着」と決めないようにしてください。目安を見つけたことと、自分の服が収まることは、まだ別の話です。
準備の順番としては、まず掛けたまま運びたい服をまとめます。次に、最後まで着る服をそのまとまりから外しておく。残りを、薄いものと厚いものへ分けて見てみましょう。
ここでクローゼットの全整理を始めると、引越しの準備が、手持ちの服を全部判断する作業へ変わってしまいます。時間がない日は、今日は運び方を決める日、と範囲を絞って大丈夫です。処分するか悩む服の山を、新しく全部作らなくても進められます。
組み立ては商品の説明に従ってください。0863には箱に組み立て手順が印刷されているとメーカーが案内しています。別のハンガーボックスを使ったことがあっても、紙管の取り付け方まで同じだとは思わないで、一度読むところからです。
衣類を掛ける前には、まず箱と吊るす部分が指定どおり組み立てられているかを見ます。途中まで組み立てた箱へ重い服を掛けながら、残りを仕上げる作業にはしないほうがいいです。
ハンガー同士をぎゅうぎゅう寄せて「あと一着」を足す前に、袖や裾が挟まっていないかを見てください。掛ける場所が残っていることと、衣類へ余裕があることは別です。箱を減らしたくても、閉じるために服を押し込む方向へは進めないでください。
メーカーの楽天販売ページでは、0863のハンガーバーに掛ける重さはおおよそ15kgまで、男性用の背広十着程度と案内しています。ただし、掛けられる重量は湿度によって変わるという注記もあります。この数字は、いつでも目いっぱい掛けてよい保証にはしないでください。
同じシリーズの「大型・強化タイプ」に書かれた数字を、0863へ使うこともできません。似た名前でも、仕様は品番ごとです。厚手の服が多い場合は、販売店へ衣類の量と種類を伝え、必要なら複数へ分けるところまで相談しましょう。
掛け終わったら、家族の服が混ざっているかも見ます。混ざること自体が悪いわけではありませんが、新居で誰の部屋へ運ぶのかを一つ決めておくと、荷解きの場所で迷いにくくなります。
たとえば「寝室・掛ける服」と箱へ書き、手元のメモに入れた服のまとまりを残す。全部のブランド名まで外側に書かなくていいです。作業する人が行き先を分かれば、箱の表示は役割を果たします。
全部入れられそうにないと分かったら、当日に初めて相談するのでなく、その時点でケースや別の梱包を相談してください。「まだ服は掛かっている」という状態でも、運び方が決まれば、次の作業へ進めます。
新居で掛け直す場所まで決めると、翌朝の一着が探しやすい
ハンガーのまま運ぶ方法の良さは、旧居で畳む手間を減らせることだけではありません。
新居でも、服をハンガーに掛け直す作業を省いて、掛ける場所へ移せることです。
ただ、入居後のクローゼットが、もう服を入れられる状態かは別に考えます。荷物が前をふさいでいたり、棚を置く計画がまだ決まっていなかったりすると、服を出したあとに行き先がなくなります。
掛けたまま運ぶと決めた段階で、荷解きの順番にも一つ足してください。「掛ける服を出す前に、クローゼット前を空ける」。服をきれいにしまう計画より先に、そこへ近づける状態を作っておきます。
当日借りたケースなら、返すタイミングも確認しておきましょう。引越し後も何日でも家で使えると思い込んで、そのケースを仮のクローゼットにする予定は立てないほうがいいです。購入品なら、荷解き後に畳むか、どう置くかを自分で考えます。
翌朝、出勤や外出の予定があるなら、その一着を大きな箱の中だけに任せない方法もあります。着替えや必要な小物を手持ちへ分けるか、すぐ出せる衣類のまとまりとして担当者へ伝える。掛けた服の箱に、今夜の洗面用品まで一緒に詰め込む必要はありません。
「スーツは見つかったのに、ベルトがどの箱か分からない!」
そんな場面を避けたいなら、一着だけでなく、その日に使う小物も別にまとめておくと助かります。服を掛けて運べることと、翌朝すぐ支度できることは、同じゴールではないんですね。
購入時は、箱の品番と枚数の選択も見てください。楽天市場には0863の個人向け販売ページと、法人限定の販売ページがあります。個人宅で受け取りたい場合、価格が目に入ったからと法人限定の商品を選ばず、届け先条件を読んでから注文します。
また、この箱の外寸三辺の合計は197cmで、メーカーは宅配200サイズ対応と案内しています。でも、箱のサイズ名だけで、どの発送でもそのまま受け付けてもらえると決めないでください。宅配便で送る場合は、実際に使う配送サービスの寸法、重さ、発送方法の条件を別に確かめます。
購入した箱が家へ届くときの梱包寸法と、組み立てて服を入れた箱の寸法も別です。販売ページの配達方法の注意を、衣類を送るサービスの条件と混同しないようにしてください。
引越しトラックへ載せる場合と、宅配便の一荷物として送る場合でも、聞く相手と条件が違います。自分がどちらを使うかを先に決めれば、買った箱の説明を読む場所も、具体的になります。
箱を荷解き後も使いたいなら、段ボールがぬれたり変形したりしていないかを見てください。購入品だから何度でも同じ強度で使える、という判断はせず、状態とメーカーの用途の説明を確かめます。服を長く保存する環境まで、この箱一つで整うわけではありません。
さて、最初のクローゼットへ戻ってみましょう。
掛かった服を見て、全部畳まなきゃ、と構えなくて大丈夫です。
当日に借りられるか聞く。買うなら、いちばん長い服を掛けた状態で測る。そして、新居で移す場所を空けておく。
この順番が決まれば、服の山へ変える前に進められる準備があります。
新居で箱を開けたら、ハンガーを持って、そのまま掛ける場所へ。
一着ずつ掛け直す仕事が減るのは、荷解きがたくさん残る日にうれしい点です。服を運ぶ箱を選ぶときは、その先の自分の支度まで、少しだけ楽にしてあげてください。